『経済ってなんだ?』レビュー|世界一たのしい経済の教科書で学ぶお金の仕組み

読書記録
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ひとこと感想

「経済」の大枠を学習できる良書。小学生でも楽しく読める易しい本です。

この本を読んだきっかけ

投資を始めて早数年。
オルカンとS&P500を淡々と積み立てるだけの日々を経て個別株に手を出し始めた私は、ここ最近毎日のように値動きを確認している。NISA口座で買っているのだから簡単には売らないし、だったら見る必要もないと言えばないのだが、どうしても気になっちゃうのだ。

最初は、持ち株の値動きをチェックするくらいだったのだが、押し目を狙いたい銘柄や、その日のランキングに載っているような流行りの銘柄もチェックするようになった。

そうなってくると、「おっ、今日は半導体が強いな」とか「石油関係売られてんなぁ」とか、「日経平均は上がってるな」とか「円高傾向だったのが円安になってきたけど何でかな?」とか、いろいろと気になることが出てくる。

それに加えて、X(旧Twitter)では雇用統計がどうとか、利上げがどうとか、たぶん、きっと、確実に株価に影響を与えるんであろう数値の話が飛び交っているのだ。しかし、

な、何がどうなったからどこがどうなったんや……?

悲しいことに、何もわからない。
みんなが「この数値じゃあ~だ」「でもあっちの数値がこ~だ」言っているのを、ただ首をかしげて見ていることしかできない……つらい。

と言うことで、勉強することにしました。
まずは「経済」というものがどういう風に成り立っているのか知ろう。難しいワードが使われているとそれを調べるだけでも一苦労なので、できるだけ簡単な言葉で大枠を理解できるような、初心者向けの一冊から始めよう。そしてまずは、Xでみんなが話している「経済の話」が理解できるようになろう。

そんな決意を胸に、私はこの本を手に取ったのでした。

この本で学べること・内容紹介

実用書はタイトルがわかりやすくて良いですね。
この本もタイトル通り、まさに「楽しく学べる経済の教科書」です。

勉強、教科書、と聞くと拒否反応が出てしまう人も少なくないと思いますが、「教科書」と銘打っておきながら全然教科書っぽくないのが、この本の良いところ。

ある日、ずっと貯めてきたお年玉が家族のハワイ旅行に使われそうになっている小学三年生・領太のもとに、突然死んだはずのおじいちゃんが現れ、経済についていろいろと教えてくれる……という流れで、

おじいちゃんと孫の会話を聞いているだけ
経済について学べてしまうのだ。

ちなみにこのおじいちゃん、生きていたころは大学の先生をしていたそうで、時々ギャグを挟んだりしながらとても分かりやすく丁寧に説明してくれます。領太はツッコミ疲れて呆れたりもしていますが、こうやって読む者を飽きさせない工夫も、教える者の手腕の一つですよね。

そして、この本の最大の特徴は書き方(見た目)です。先述した通り二人の会話劇を追っていく本書ですが、領太とおじいちゃんのセリフの上にそれぞれの顔アイコンが付いていて、どちらが喋っているのか一目瞭然!簡単明瞭!明々白々!状況説明などの文章はオマケ程度しかなく、本当に会話のみでどんどん進んでいきます。

行間が広くとられているのも特徴の一つで、各セリフの間に空白があるため、ひとつのセリフがひとまとめにして頭に入ってくる感じです。

著者の方が「小学三年生にもわかるように」と言う点を意識して書かれた本なので、解説の分かりやすさはもちろん、こういった読みやすさの工夫もされているんですね。

Amazon・楽天市場では、試し読みもできます。

読んでみた感想・私のイチオシポイント

私が「面白い!」と思った部分を、目次に沿って紹介します。

第1章 経済ってなんだ?

本書のタイトルにもなっている、根本の部分です。簡単に言うと「お金のやりくり」のことなのだそうですが、小学三年生にも体験し得る実例を使って、非常に分かりやすく解説されています。

第6章 景気ってなんだ?

「景気が良い」「景気が悪い」など、何気なく使っている単語ですが、それを「景色を見た時の気持ち」と表現するのは新鮮でした。でも、確かにそうだよなぁ。

2012年末~2017年くらいまでは景気が良かったと書かれていましたが、その頃まったく経済や政治に興味がなかった私は、必死に思い返してみても特にそんな印象はありません。やっぱり、何事も気にしていないと気付けないものですね。

この章では、GDP(国内総生産)や、景気と日本銀行との関係性などが解説されています。

第7章 インフレ・デフレってなんだ?

前章の「景気」の話に関連して、物価について解説されています。

焼肉屋さんのカルビを例に挙げ、お客側の視点、お店側の視点、そしてそこの従業員が利用する他のお店からの視点……一方からではなく多角的な視点で説明することにより、問題点を分かりやすく浮き彫りにしています。

小学生には少し難しい内容かもしれませんが、デフレスパイラルハイパーインフレなど衝撃度の高い事例で興味を引き、領太と一緒に「なんで?」「どうして?」を解決していく流れは、子供が理解を深めるにはとても効果的だと思いました。さすが、上手いなぁ。

第11章 資産運用ってなんだ?

私も小学生の時にこれを読みたかった~!

ここでは、貯蓄・投資・株式・優待・配当・債券など、資産運用の基本がしっかりと書かれており、なんだかんだで全てにリスクがあることや、分散投資が比較的安心であることなども学べます。

私のうちでは、家計簿をつけた方が良いと言うことと銀行に預けると利子が貰えることくらいしか教わらなかったなぁ。子供の頃からこの知識があれば、いくら浪費家の私でもバイトの給料を毎月使い切ったりはしなかったに違いない……やっぱり「知ること」って大事ですね。

第12章 仮想通貨ってなんだ?

正直、暗号資産については私自身もあまりよくわかっていませんでした。

実態がないネット上のお金でぇ…ビットコインとか、イーサリアムとか、なんか色々あるよね~……程度の知識のみ(笑)

電子マネーとの違いや、「どうして実体のないお金の価値が上がるのか?」、「仮想通貨はなぜ生まれたのか?」など、需要と供給が生み出すマジックについて解説してあります。

また、この章ではクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードについての説明もあります。

── 40年後 ──

小学三年生の領太とそのおじいちゃんが経済について語り合っていた本書ですが、ラスト10ページには、二人のその後のストーリーが描かれています。

おじいちゃんが死んだ理由や、経済を学んだ領太がどういう大人になったのかも明かされるのですが、それまでの会話の中にヒントが隠されているので、是非推理しながら読んでみてください!

この本をオススメしたい人

私のように、

  • 経済への興味をまったく持たずに生きてきた大人たち

それと、

  • これからの時代を生きていく小学生以上の子供たち

子供から大人まで簡単に読めて、楽しく知識が身につく、とても良い本だと思います。「勉強するぞ!」と肩ひじ張らずに、気軽に手に取ってみてください。

知識がないばかりに、無理なお金の使い方をして破産に追い込まれる若者が多いという話を、最近よく聞きますよね。子供の頃から正しい知識を身に着けることは、自分自身を守っていくことにもつながります。

うちの娘はまだ三歳ですが、これからの時代をお金に困らず上手に生き抜いて行けるよう金融教育はきちんとしてあげたいなと思いました。

小学生になったら、この本をそっとリビングに置いておこうと思います。

みんなの感想やオススメ本も教えてね!

経済って小難しいイメージがある(私もあった)けど、この本を読んだら「お金の流れ」がずっと身近に感じられるんじゃないかな?株や投資を始める前に経済の大枠を知っておきたい人はもちろん、子供に経済を教えたい親世代にもピッタリの一冊だと思います!

他にも資産運用の役に立つようなオススメの経済本があったら、ぜひ教えてください!読んだらまた感想を書きたいと思います☺

そしたら またね~!

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